http://danceofdeath.go-th.net/eventreports/startofstartはじまりのはじまり
本日、滑り込みで猫専門雑貨店「またたび堂」にて開催されていた関登志さんの個展「はじまりのはじまり」を見に行ってきたんですが、端的に言って最高でした。
個展の告知用ポストカードのメインビジュアルとして使用された作品。ぐうかわ。この見上げた表情がたまらない!!
関さんの作品は、ご覧のとおり猫をモチーフとした粘土彫刻作品なんですが、擬人化のデフォルメ具合が絶妙で、どの角度から見てもかわいいし”絵”になるんですよね。
また、「素材は粘土だな」「塗装はアクリル絵の具だな」と、敢えて分かる作風なのがむしろ温かみがあってよいです。その一方、彫刻した「物」それぞれの質感がちゃんと再現されているんですよね。例えばこれは猫のパン屋さんの作品ですが、煤がついた石窯の質感、パン屋の親子、パン、全部粘土&アクリル絵の具ですが、その質感は全て異なっています。
それでパンがムチャクチャ美味しそうなんですよ。
写真だとちょっとわかりづらくなっていますが、このパンの焼きたてほやほや感が本当に素晴らしかったです。
あとこれは猫のお茶会のシーンを表現したジオラマ的な作品なんえすが、テーブルの上に乗っている小物一つ一つが細かい!
そしてクマのぬいぐるみもちゃんと椅子に座らせてあげているのがかわいすぎる!
なお、擬人化されていない猫の彫刻作品もあったのですが、それはそれでまたかわいいのです。この合掌の手の感じが絶妙!
絶妙と言えば、こうした高さのある作品のバランスも凄かったです。おそらくちゃんと金属棒を入れて補強しているのでしょうが、それにしてもこの少ない接地面積でよく自立したもんです。
自立といえばこちらも凄い!だってバナナですからね。湾曲している面に片足、前足だけで立っている猫。運搬時のことなんて考えたくない…
さらにリンゴの上に猫が4匹。積みネコ状態です。完全に計算され尽くしたバランスとポーズ、そして造型。何気にリンゴの塗装もリアルで美味しそうです。
ぐうかわのなかのぐうかわ
丸いリンゴの、それも縁の方で逆立ち。小品ながら超絶技巧です。
…とまあ、かわいいうえにポーズと組み合わせ、バランス取りが凄すぎて終始感心しっぱなしでした。なお、作品は販売もされていたんですが、フルスクラッチの完成品なのに1つ3000円台のものもあり、こんなに安くていいのか!と驚いてしまいました。もう頭がワンフェスなどの模型系イベントになっているので、どうしてもその相場で考えてしまうんですよね。