忍者ブログ

DANCE OF DEATH

※画像・記事の無断使用及び転載禁止。DO NOT post my photos either on any social networking service or other website.

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

風少女XI


本日、福島を拠点に活動する人形作家の大竹京さんお創作人形教室のグループ展「風少女XI」を見に行ってきました。会場は昨年と同じ東北電力グリーンプラザ。昨年は5月末~6月頭と春の開催でしたが、今年はちょうど1年ずれて夏開催となりました。
 
それにしても、教室の先生である大竹京さんも含め総勢30名の人形作家の作品を一度に見られるのに無料なんて太っ腹にも程がある展覧会です。尤も、今日は開催最終日で、しかも終了時間の1時間前というギリギリに滑り込んでしまったために場内の多くの鑑賞者がおり、昨年どどゆっくり見ることができなかったのですが。しかし場内にいた鑑賞者は小学生くらいの子供から高齢者まで多種多様で、仙台人の人形偏差値の高さが伺えました。みんなよい審美眼してる。
 
今回真っ先に目に付いた作品はこれ↓


仮面!ほらやっぱり人形用の仮面は需要あった!と改めて確信しました。


でも顔全部を覆うほどの隠蔽率ではなく、目の周りや口元など、その人形ならではの顔立ちを隠さない程度の面積でないとなとも思いました。近くによって仮面を着けた人形の顔を見れば一目瞭然です。






あと人形一体を一つの作品とした場合、人形そのものの造型だけでなく、衣装も重要な要素だなと思いました。こうした創作人形のスケールはだいたい人間と比べて1/4~1/3くらいだと思うのですが、そのサイズ感を損なわないよう、自然に見えるよう「薄い布地」をまず見つけなければならず、さらに人形のスケールや雰囲気に合ったデザインの衣装を縫製しなければなりません。たぶん衣装も各人形作家さんの手作りですよね?そうなると、粘土彫刻の造型力だけでなく縫製の技術も必要となり、一作品における労力はとんでもないことになります。あと人形はだいたい石粉粘土製だから塗装もしないといけないし、髪の毛の処理もしなければならない…なんて難しい作品ジャンルでしょうか。
 
以下は先生の大竹京さんの作品です。










やはり先生の作品は格が違うと感じました。もう人形の造型も髪の毛の処理も衣装も完璧です。特に人形の造型なんて、石粉粘土製だと分かるのに、下に骨格があることすら”分かる”彫刻で、実に生き生きとしていました。

 




こちらはフライヤーのメインビジュアルに使用された人形ですが、フライヤーとは首の角度が違います。球体関節を持つ人形は、可動部分を動かすことで纏う雰囲気がガラっと変わるのも魅力ですね。本当に良いものを見せて頂いたという満足感でいっぱいでした。
PR

はじまりのはじまり


本日、滑り込みで猫専門雑貨店「またたび堂」にて開催されていた関登志さんの個展「はじまりのはじまり」を見に行ってきたんですが、端的に言って最高でした。


個展の告知用ポストカードのメインビジュアルとして使用された作品。ぐうかわ。この見上げた表情がたまらない!!

関さんの作品は、ご覧のとおり猫をモチーフとした粘土彫刻作品なんですが、擬人化のデフォルメ具合が絶妙で、どの角度から見てもかわいいし”絵”になるんですよね。


また、「素材は粘土だな」「塗装はアクリル絵の具だな」と、敢えて分かる作風なのがむしろ温かみがあってよいです。その一方、彫刻した「物」それぞれの質感がちゃんと再現されているんですよね。例えばこれは猫のパン屋さんの作品ですが、煤がついた石窯の質感、パン屋の親子、パン、全部粘土&アクリル絵の具ですが、その質感は全て異なっています。


それでパンがムチャクチャ美味しそうなんですよ。


写真だとちょっとわかりづらくなっていますが、このパンの焼きたてほやほや感が本当に素晴らしかったです。


あとこれは猫のお茶会のシーンを表現したジオラマ的な作品なんえすが、テーブルの上に乗っている小物一つ一つが細かい!


そしてクマのぬいぐるみもちゃんと椅子に座らせてあげているのがかわいすぎる!


なお、擬人化されていない猫の彫刻作品もあったのですが、それはそれでまたかわいいのです。この合掌の手の感じが絶妙!


絶妙と言えば、こうした高さのある作品のバランスも凄かったです。おそらくちゃんと金属棒を入れて補強しているのでしょうが、それにしてもこの少ない接地面積でよく自立したもんです。


自立といえばこちらも凄い!だってバナナですからね。湾曲している面に片足、前足だけで立っている猫。運搬時のことなんて考えたくない…


さらにリンゴの上に猫が4匹。積みネコ状態です。完全に計算され尽くしたバランスとポーズ、そして造型。何気にリンゴの塗装もリアルで美味しそうです。


ぐうかわのなかのぐうかわ


丸いリンゴの、それも縁の方で逆立ち。小品ながら超絶技巧です。

…とまあ、かわいいうえにポーズと組み合わせ、バランス取りが凄すぎて終始感心しっぱなしでした。なお、作品は販売もされていたんですが、フルスクラッチの完成品なのに1つ3000円台のものもあり、こんなに安くていいのか!と驚いてしまいました。もう頭がワンフェスなどの模型系イベントになっているので、どうしてもその相場で考えてしまうんですよね。

レジン・透明樹脂で作るアクセサリー


本書はそのタイトルどおり、二液混合性のエポキシ樹脂を材料としたアクセサリー作りのHow to本です。エポキシ樹脂のメーカーは明記されていませんが、写真を見れば一目でわかります。これです↓

デブコンET 高透明 1.2kgセット 920018 【あす楽】 【取扱説明書付き】

価格:8,200円
(2019/8/4 04:29時点)
感想(9件)



Amazonより楽天の方が安く買えるので楽天のショップを貼りました。現在定着したUVレジンと比べたらグラムあたりの単価が安いんですが、化学変化によって硬化するので時間がかかるのが難点。でも安いのは魅力的ですよね。

自分の作品をいくらか作った後、敢えてこうして自分の作風とは全くことなる作品の製作How to本を見るようにしています。というのも、自分の作品製作ばかりをしていたら、作風にも製作手法にも幅が出ないからです。「これは自分には絶対に無理逆立ちしても思いつかない!」という作風の作品こそ、意識して鑑賞するようにしないといけないなあ…と特に歳を取るごとに思うようになりました。本書に掲載されている作品もまさにそれ。


このキラキラ感とシャレオツ感、絶対私には無理です。まずこの材料を揃えるところから無理。それをこの組み合わせでセッティングするのはもう技術ではなくセンスの問題です。
 
ちょっと良いな!と思ったのは…


Instagramの出現以降ポピュラーになった正方形の写真をOHPシートに印刷し、それを封入した作品。これは自分が撮影した写真を使うことができるし、それこそInstagramに投稿した写真を再利用できるので良いアイデアだと思いました。例えば旅先で撮影した写真なんかを使うと思い出を他者と物理的に共有できるようにもなるわけです。


プチペンダントのヘッドにするのも良いですね。


あと斬新だと思ったのは、敢えて封入するパーツの一部をはみ出させるという表現。これは極小のボタンとハサミのパーツを使用した見ての通り裁縫がモチーフの作品なんですが、ボタンに通された赤い糸の先が樹脂から出ているんですよね。


普通、封入パーツははみ出さないように枠に全部収めようとするものですが、それをはみ出させるってなかなか思いつかないですよ。これはキーリングの作品で、おそらく使っているうちに糸も摩耗していくでしょうが、そうした経年劣化も含めた「作品」なのでしょう。


もう一つ良いな!と思ったのはこれ。複雑なロボットのモールドの全体に封入パーツを入れ、樹脂にも敢えてチープな色を付け、グミのようなPOPな仕上げにしている作品です。


複雑なモールドから透けて見えるロボットとは関連性のない封入パーツ。この作品では敢えてロボットとの関連性のないアクセサリーに使用されるビーズを封入していますが、ビスや歯車を封入してスチームパンク的な作品にしても面白いでしょうね。


なお、手軽な手法や身近にある物を上手く作品製作に利用する方法を解説するのがこのテのHow to本の定番ですが、本書もまさにそうでした。樹脂は完全硬化後も過熱で若干柔らかくなる性質があるのですが、それを利用して硬化後にドライヤーを当ててビミョーに手で曲げてカーブを作る方法は、手軽でありながらも樹脂を熟知していなければ思いつかないことです。


あと完全硬化した後の樹脂を鏡面仕上げにするため、研磨剤(コンパウンド)で磨くというのは、車の塗装など工業系の仕事をしているか、シルバーアクセサリーを作ったことのある人でなければ思いつかない方法でしょう。


なお、著者は樹脂の透明感や鏡面仕上げにこだわりのある人らしく、硬化後にピンバイスで明けた穴が曇ることにすら妥協せず、どこをどの角度から見ても曇りがない状態にする方法を惜しげもなく披露していました。
 
前述のとおり、本書は二液混合性のエポキシ樹脂を扱ったアクセサリーのHow to本なので、UVレジンの扱い方とは異なる点も多く、むしろ普段UVレジンを使用している人にとって新鮮かつ参考になる本ではないかと思います。実は私も特殊造型やフィギュア製作でエポキシ樹脂を使うのですが、繊細で身に着けるものであるアクセサリーで使用する場合はまた勝手が違うので非常に勉強になりました。

レジン・透明樹脂で作るアクセサリー 透明感あふれるきらめきのデザイン [ 熊崎堅一 ]

価格:1,620円
(2019/8/4 04:46時点)
感想(17件)

ニヒル牛に納品してきました

I・DOLL Vol.56が終了した後、その足で大急ぎで西荻窪に移動し、いつも作品を置いて頂いている「ニヒル牛」さんへ行き更新&納品をしてきましたが……が、今回は凄かった!

何が凄いって、お店に行って自分の展示箱を見たらこれですよ。



壁になんにもない

「ニヒル牛」さんで購入して下さった方、どなたか存じませんがどうもありがとうございます!!

そこで急遽納品予定だった内容を変更し、今回のイベント出展のために用意してきた作品の中から新作を中心に納品してきました。いつもと同じようなラインナップではつまらないですからね。








あとフライヤーも半ばムリヤリ突っ込んできたのでどうぞお持ち下さい。

I・DOLL Vol.56に出展してきました

本日、I・DOLL Vol.56(アイドール東京)に出展してきました。スペースまでお越し下さった皆様、作品をお買い上げ頂いた皆様、本当にありがとうございました。

今回は本当にドール用アイテムが好評で、東京のイベントに出張出展するようになって一番よく売れました。まあ今回は運良くスペースが島角に配置されたというのもあるかもしれませんが。

スペースはこんな感じでした。






そしてご覧のとおり今回もなめこに仮面の売り子(店番)をしてもらいましたが効果覿面でした。仮面に興味のなさそうな方やなめこを知らない方でもこの姿を見ると立ち止まって笑ってくれるという。この白い仮面があまりにもなめこにピッタリなので、もう売らないでなめこ専用の仮面ということにしてしまおうかとも思ったのですが…


なんとありがたいことにお買い上げ頂いたため、急遽別の仮面をかぶりなおして店番をやってもらいました。それにしてもなんでSD(スーパードルフィー)「のの」に合わせて仮面を作ったらこんなになめこにピッタリになってしまったのか?もう顔の幅から鉢周りから目の間隔までバッチリです。もういっそなめこ栽培家の方もドールイベントに来てくれたらいいのに!SDとレアなめこぬいぐるみのアイテムに互換性があるって何気に凄いことですよ。こんなに見た目が違うのにw


で、売れてスペースが空いたらそこに人間用のアイテムを置いて場所をふさぎます。なお、隣でハンドメイド作品の即売会「Hand Art Marche」が開催されていたためか、こちらもありがたいことにいくつかお買い上げ頂けました。ありがとうございます!


最終的にはこんな感じに。

ちなみに今夏は東北でドールイベントはなく、東北でのドールイベントは来年2月のI・Doll Sendaiまでありません。長い…。東北はドールオーナーさんが少ないのでしょうか…。来年2月まで東北でドールアイテムを売れないのはなんだか味気ないので、8月のおでかけライブ山形に申し込んで人間用とドール用のアイテム両方を持っていこうか検討中です。山形にもドールオーナーさんいますよね?

イベント出展スケジュールに動きがありましたがまたこのブログでお伝え致します。

Ad

Search

Site's QR code

Twitter Timeline

Ad