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DANCE OF DEATH

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ギリギリでドール用仮面の新作完成!

:ギリギリで新作完成!








以前仮面の部分だけ作って放っていたものを持ち手付きのドール用仮面にしました。
着用できるものにしようか迷いましたが、持ち手付きの在庫が少なくなってたもんで。撮影用小道具にどうぞ!お値段は2000円です。








こっちはフルフェイスの持ち手付きのドール用仮面です。顎のところに持ち手を付けているのが特徴。フルフェイスは本体が重いため左右どちらかよりも中央に持ち手が付いている方が安定するんですよね。色はゴールド。撮影用小道具にどうぞ。お値段は2300円。
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7/14(日)開催I・DOLL Vol.56のスペースNo.が確定しました

先日もお伝えしたとおり、7月14(日)に東京ビッグサイト南ホールにて開催されるドール関連手作りグッズ展示即売会「I・Doll Vol.56」に出展します。そのスペースNo.が確定致しました。


出展名は「DANCE OF DEATH」(なぜか今回だけ改行がおかしい)で、スペースNo.は「G10」です。

ちなみにどこら辺かというと…







超久々の島角!

しかもトイレも近くて超便利!
今回が今年初の東京遠征なんですがこれは幸先が良いです。ということで来週は東京ビッグサイトでお会いしましょう。新作を用意してお待ちしております。

夢のアロマ VENEZIA

私は「死ぬまでに絶対に行かなければならない」と思っている場所があります。それはカーニバルのシーズン(2月)のイタリア・ヴェネツィアです。でも比較的安いと言われているHISのパックツアーを見たら安いプランでも40万円しました。そう、現在のヴェネツィアの主な収入源は観光収入。中でも一大イベントである”仮面祭”カーニバルは稼ぎ時なのでホテルから何からなにまで特別価格になってしまうのです。


本書はそんな”お高い”ヴェネツィアのカーニバル”の風景を切り取った写真集です。表紙に大きく仮面があしらわれていますが、仮面を着用しているカーニバル参加者”だけ”を被写体にした内容ではありません。カーニバル参加者を含めたヴェネツィアという街の風景を切り取った内容となっています。

それにしても素晴らしいのは色彩感覚。まあ絶対後から加工しているとは思うのですが…


赤い壁と、赤と黒のドレスを着た参加者の組み合わせ。よくぞ都合良くこの壁に合うコーディネイトの参加者がいたものです。それか場所を指定してここでポーズを決めてもらったとか?あと壁も、綺麗にペンキが塗られた壁ではなく傷んでいるのがむしろ良いですね。


あとこれも奇跡のような組み合わせです。夕暮れから夜になるほんのひと時の空の色とライトの色、それにピッタリな青いドレスと金の仮面の参加者ペア。もう完璧過ぎる。


カーニバルの参加者はペア~複数人でコーディネイトやモチーフを合わせて「チーム」として楽しむ人が多いようですが、敢えてたった一人で佇んでいる参加者をフィーチャーした写真も赴きがあってよいものです。これは地位や権力を持つ男性を表す「バウタ」という仮面を着用した参加者。ポーズを決めるでもなく、ただそこに座っているだけというのがいいですね。この景色に調和しているように思えます。


こんな肌が見える箇所がひとつもないコーディネイトが個人的に好きです。実際、中世の頃のカーニバルは社会的地位や職業、身分、年齢、性別すらも飛び越えて乱痴気騒ぎするために仮面を着用していたそうなので、年齢不詳・性別不明な仮装はオリジナルのカーニバルの精神を受け継いでいるといえます。


これも完璧!おそらく一切加工していない、太陽光の元で撮影した写真ですが、男女共にピンクをあしらった衣装を着ているペア参加者の後ろに、ピンクのペイントをしたアーチが見えるという。
なお、本書はカーニバルの参加者が一切写っていない、日常のヴェネツィアの風景も多数収録しています。それがまたいいんですよ。




もはや色彩の洪水。
これを見て思うのは、ヴェネツィアのカーニバルは「ヴェネツィア」という街でやるからこそ意味のあるイベントだということです。例えば、この街並みが美しいからといってそっくり同じものをテーマパーク的に作り、そこで仮面や衣装を着てカーニバルをやったとしても、結局それは偽物で、おそらくヴェネツィアのカーニバルのような雰囲気は出ないでしょう。たとえ参加者がヴェネツィア市民でなくても、イタリア国民でなくても、この時期にヴェネツィアに来て、この街の空気の中で仮装するからこそカーニバルになる。街あっての行事であることが心底理解できます。
 



こんな世界観は日本では絶対に出せない。

夢のアロマVENEZIA

GRAPHIC METAL


メタルはメタルでも今回はヘヴィメタルじゃありません。金属を材料として彫刻作品を製作をしているアーティストをフィーチャーした作品集です。金属は耐久性があるのため、大型の作品を作る人であればあるほど、その作品はパブリックアートとして地域の中に存在していることが多いのですが、本書ではそんなパブリックアートではなく、かといってアクセサリーのような小型の作品でもない、「彫刻作品」として製作された作品を多めに紹介しています。
 
で、これもまた仙台市民図書館で借りたのですが、ちょっと金属の大きな作品ってどんなのだろう?と純粋に興味本位で手に取っただけなのに、収録されている作品はこんなのでした。選書におけるスチームパンク偏差値が高過ぎる!




こちらはCoppers早川さんという親子のユニットだそうですが、どうですこの作品!真鍮!銅!リベット!パイプ!もう最高オブ最高です。巻末の経歴を拝見したところ、2004年に東京都現代美術館で開催された「球体関節人形展」にて押井守監督からの依頼作品を展示されたとのこと。


もう、これなんてスチームパンク以外の何物でもないですよ。スリットからちらっと見えるパイプと歯車。これが本当にチラリズムですよ。

 
こちらは別のアーティストの作品ですが、異なる形状のパーツが組み合わさっているのに、作品全体を見れば全てが調和しているという、良い意味でも「ゴチャゴチャ感」「ジャンク感」がもうたまりません!

 


敢えて赤錆を浮かせた仕上げも味があってよいですね。作品によっては、長い年月を重ねた風合いを感じるものもあれば、手垢のついた温かみを感じるものもあり、さらに崩れゆく退廃美を感じるものもあり…

 
こちらはスチームパンク的ではありませんが、ゴシック的な美しさのある作品です。
 
…とまあどの作品も非常に見ごたえがあり、金属加工についての技術的な知識がなくても、ただ眺めているだけでも楽しめる作品集でした。


GRAPHIC METAL[メタル]

立体イラストレーションII 究極のハンドメイドクリエーション


またまた仙台市民図書館で借りた本です。タイトルに「立体イラストレーション」とありますが、要するにハンドメイドの立体造型作品およびその作者を紹介した本です。ちなみに「II」ということは「I」もあるのかな…と思ったらなぜかなく、これだけがピンポイントで選書されて収蔵されていました。なぜ?と不思議だったんですが、中を見て納得。


スチームパンク偏差値が異常に高い。
いや、もちろん本書はスチームパンクに特化した作品集ではないし、もちろんスチームパンクなモチーフや作風を選んでいないアーティストの作品も多数紹介されています。それでも、全体的にスチームパンクテイストの作品が多いのです。他にも作品写真があっただろうになぜこれを選んだ?というページが目立ち、私としては大変眼福でした。それにしてもただ「立体イラストレーション」という言葉からは普通スチームパンクを連想しないですよ。これは何気に隠れた良書と言えるでしょう。


もうこれなんてスチームパンク(もしくはクロックパンク)以外の何物でもないし。


これも電飾を仕込んでいる時点で言わずもがな。
「立体イラストレーション」と「立体造型」の違いは何か?それについては本書では触れられていません。しかし大雑把に立体造型は「それ自体を鑑賞するアート作品も含む」に対し、立体イラストレーションは「主に広告の撮影で使用されるもの」とされています。つまり、実際に展示販売するか、”撮影したもの”を使用するかという違いでしょうか。ということで、本書に収録されている作品はいずれも何かの広告や印刷物、Web媒体などに使用されたもの。それでこれだけ多くのスチームパンク的作品があるということは、スチームパンクというジャンルや作風が一般認知されつつあるのかもしれません。


個人的に嬉しかったのは、フィギュアや特殊造型の分野で活動するアーティストもフィーチャーされていたこと。あ!この人の作品ホビージャパン別冊「S.M.H.」で見た!と懐かしくなりましたね。
S.M.H.とは…かつてホビージャパンが本誌である模型雑誌「ホビージャパン」の別冊として刊行していた季刊アート系模型雑誌。竹谷隆之さんや故・韮澤靖さんをはじめとする多くのクリーチャー系&アート系模型アーティストをフィーチャーし、その認知度を高めた。現在はとっくに廃刊。


で、作品ごとに製作過程を紹介するHow Toコーナーもあるんですが、見るのとやるのとでは大違いです。スカルピー彫刻なんてぱっと見で上手くできるわけねえだろ!


この方の作品を知ったのもS.M.Hがきっかけでした。東京に住んでいた頃はワンフェスに行ったら毎回ブースに作品を見に行ってました。


で、作品のキモである型取りのHow Toを公開。FRPに大理石の粉末を混ぜることで、ほんわかしたすりガラスのような質感を表現するのだとか。




あと驚いたのは、特殊メイク・特殊造型アーティストの高柳祐介さんも紹介されていたこと。高柳さんの作品も立体イラストレーションに入るんですね。


こういう作品大好き。


最後に驚いたのはこれ。一見どんな素材で作られているのが分かりませんが、なんとこれ全部紙!つまりペーパークラフト!当然全てのパーツをカッターで手作業で切り出しているそうですが、歯車の切り出しなんて想像すらしたくありません。というか紙でこの質感と緻密な構造を表現するとは…。あとやっぱりこれもスチームパンク偏差値が高い。
 
もう仙台市民図書館にスチームパンカーな司書がいるのは確実ですね。

立体イラストレーション〈2〉究極のハンドメイドクリエーション

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