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DANCE OF DEATH

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STAY ART VI



本日、ギャラリー「SARP 仙台アーティストランスペース」にて開催されていた展覧会「STAY ART VI」を見に行ってきました。特にこの展覧会を見る目的で行ったのではなく、たまたま別の用事で通りがかりに入っただけだったのですが、これが非常に見ごたえがあり、なんだかんだ1時間くらい鑑賞しました。




この展覧会は4人のアーティストのそれぞれの作品を一ヵ所に展示するという4人展で、異なるスタイルの絵画と立体作品を一度に鑑賞できて非常にお得でした。入ってまず目に付いたのがこちら。これらは出展者の1人のライフマスクをFRPで複製した作品。最初はこうしてスタンドに固定した状態で見せている「展示」だと思ったのですが…


実はこれ、”逆”顔はめパネルで(顔が見えなくなるから”逆”)


こうして記念写真を撮ったり、それをソーシャルメディア上に共有するコーナーなのでした。


なお、その場で自分のスマホで撮ってもらえるほか、会場のタブレットで撮影してポラロイド風にプリントし、会場内に展示するコーナーもあり。こうした来場者参加型の企画が現代アートならではですね。


作品はそれぞれいずれも面白かったのですが、不思議と「ちょっとレトロな雰囲気」という点で共通しているようにも感じました。こちらは木の枝と和紙を使った魚のオブジェですが…


よく見ると飛行船のようなディティールもあり、さらに中に紙粘土製の人形が乗っていたりと、じっくり眺めることで分かる要素が隠されていていて見応えがありました。というか、自然なシミや色むら、焦げの風味もディティールになっているのが良いですね。


あとかわいいのがこちら。ダンボールや和紙、紙粘土で作られた壁かけオブジェです。


ただの家のオブジェではなく、人物や動物、小物が配されていて、一つ一つにドラマがあります。


猫が家の中から出てきていたりと、立体ならではの表現が随所に使用されていました。 色使いもほんわかしつつ、アンティークな風合いもあり、まるで欧州の古い民家の壁のような温かみがあるのが印象的でした。
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第10回帆船模型作品展

たまに行く模型屋の扉に貼ってあったポスターを見て偶然開催を知り、急遽行ってきました。昨年末も開催していたとのことで惜しいことをしました。知っていたら昨年も見に行っていたものを…


「仙台帆船同好会」という、帆船模型を作るサークルの展覧会です。


2005年から活動開始。こんなエンブレムもあります。聞けばメンバーはほとんどが60代以上の高齢者とか。まあ船の模型はジャンルを問わず「根気模型」と呼ばれるくらいなので、せっかちで忙しい人には向きませんからね。

それにしても作品はいずれも圧巻でした。まずサイズと細密さがハンパない!




このジオラマ人形のスケールでだいたいサイズはお分かりいただけるでしょう。これ、作るのは勿論のこと完成品を会場まで持ってくること自体大変ですよ。しかも1人で複数個展示している人もいましたからね。きっと自宅から会場まで車で何往復もして搬入したのでしょう。








小さいボトルシップもありましたが、これはこれで凄いです。細かいパーツをピンセットでいちいち瓶の口から入れて組み立てるのだから。






船の中が見えるって良いですね。









これは東日本大震災で壊れてしまった作品を時計にリメイクした作品とのこと。ケースを時計の外装にし、周りに小さいボトルシップや大航海時代を彷彿とさせるアンティークな小物を配置しているのもセンスが良いですね。何より日常生活の中で使える模型って最高!




大型帆船のキットはほとんど海外製なので、まずは辞書を頼りに説明書を読むことから始めるそうです。そしてその船の建造や当時の時代背景、政治、経済、文化、芸術、建築技術、さらに船長の経歴まで調べて時代考証し、それを元にディティールアップしていくのが醍醐味とか。模型を作ることは歴史と文化と技術と物語を学ぶことでもあるんですね。






実在の船だけでなく架空の船もありました。こちらは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズに登場するジャック・スパロウの船「ブラックパール号」。もともと雑誌のおまけを毎号集めて組み立てるキットでしたが、それをさらにディティールアップして仕上げています。




敢えて途中の段階が飾られているのも構造が分かって良いですね。帆船模型は完成まで早くても半年、長いと5年ほどかかるので、その過程を毎年見せるというのも面白い展示手法です。








西洋の大型船だけでなく日本の船もありました。こうして見比べてみると、遠洋航海船と近海航海船の違い、西洋の美意識と日本の美意識の違い、当時のそれぞれの政治と経済の違いが如実に分かって本当に面白いです。

帆船模型の材料は実物の船と同じ木なので盛ったり削ったりできない一発勝負。最初の竜骨の組み立てでしくじればすべてがパーという、もはや精神修行のような趣味です。それを何年も続けていくつもの大作を作り続けている高齢者がサークルを結成できるほどいる仙台は良い意味でヤバいですね。

帆船模型製作技法―木製帆船模型同好会「ザ・ロープ」創立30周年記念出版



輪切り図鑑 大帆船―トラファルガーの海戦をたたかったイギリスの軍艦の内部を見る

高田明美展


本日までの開催だったため仕事後に滑り込みで行ってきました。「高田明美展」in仙台三越。


この展覧会は、高田明美さんのラフスケッチやカラーイラストの原画、複製された線画にご本人が着色した「手彩色」画、シルクスクリーン複製画を展示したもの。
高田明美さんといえばアニメ「クリーミィマミ」「きまぐれオレンジロード」「パトレイバー」のキャラクターデザインを担当されたことで知られていますが、実は私はいずれもまともに見たことがありません。三作品ともリアルタイムに放送されていた世代なのですが、「クリーミィマミ」は秋田県で放送されていたかどうかあやふやで、それ以前に私が「魔女っ子もの」といった女児向けコンテンツに全く興味がなく、「きまぐれオレンジロード」も放送されていたことは知っていたもののまるで興味なし。かろうじて「パトレイバー」は「ロボットもの」「模型界隈で人気だった」ということで興味はムチャクチャあったのに秋田県では放送されていなかった…というわけで、ずっと高田さんの仕事とはすれ違ってきたのでした。 しかし一般常識的には知っているし、なにより家の近所で原画を無料で見られるとあっては行かない理由はありません。無料はデカい!

まあ実際にはただ展覧会を開催するのではなく、複製画や原画を販売する催しではあったのですが。ちなみに複製画は数十万円、原画は100万円近くと、やはり知名度と比例したそれなりのお値段だったのですが、そこは高級デパートの三越、何点か売約済みになっていました。

場内は撮影禁止でしたが、看板と以下のタペストリーは撮影可能となっていました。






このタペストリーも売ればよかったのに。

で、今回ちゃんと、それも”寄り”で高田さんの作品を鑑賞して気付いたことがあります。それは日本画の「たらし込み技法(水を漉いてその上に墨を置き意図的ににじみを発生させて描画する技法)」が多用されていること。上のタペストリーの絵でも使用されていますが、絵の具をにじませて、そのにじみで形を描いているんですよね。クリーミィマミの作品では主に背景の効果に使用されていましたが、オリジナル作品ではたらし込みのみでドレスを描いたものもあり、絵の具のにじみ具合と濃淡を完全に把握して操り、使いこなしているのが素晴らしかったです。またにじみ具合がふんわりほんわかした作風に一役買っているんですよね。今だったらこの効果はデジタル処理で簡単にできるでしょうが、現代において敢えてそれを手描きでやっているのがまた職人技です。

思いがけず眼福な展覧会でした。


第6回杜模展

本日、仙台市、および宮城県、東北地域で活動するモデラーの作品の展示会「第6回杜の都模型展示会(杜模展)」を見に行ってきました。

…と、その前に家の近所の並木通りで開催されていたハンドメイドアートマーケットをちょっと覗いたのですが、これまた素晴らしい作品があり非常に眼福でした。思いがけず創作意欲を掻き立てられました。





 
んふんふ(到着!)
以下は気になった作品たちです。だいたいスチームパンク的だったりディーゼルパンク的だったりメカニカルなディティールに目が行ってしまいましたね。



































あと良いな!思ったのはこちら↓






日用品+ジオラマという組み合わせの妙。しかもちょっとレトロで日常的なのがまた良いですね。こういう「日常使いができる模型」「生活の中の模型」はかなりアリじゃないかと思いました。私もやるかも…

Art to You ! 東北障害者芸術全国公募展


本日、仙台市の複合文化施設「せんだいメディアテーク」にて開催されている東北障害者芸術全国公募展「Art for You!」を見に行ったのですが、もう障害者云々関係なく普通に力作・傑作が多数あり驚いてしまいました。

これとかもう最高オブ最高です。




ちゃんと中まで作り込んでいるばかりか、中にいる一体一体も全て作っている細かさ。




これも良いセンスしてます。巨大ロボットのカッコ良い要素が全てつまってます。


はい、もはやモチーフは言わずもがなでしょう。ゴジラとキングギドラです。


最高過ぎる。これを作った人は絶対天才。

ということで、上の階にある図書館に本を返却するついでにちょっと寄ったつもりが、予想外に良い刺激を受けてしまいました。やはりこうして自分のジャンル外の作品の展覧会も見て刺激を受けないとダメですね。

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