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DANCE OF DEATH

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奇数アトリエ2020年1月


仙台駅前のオフィス&商業ビルAER(アエル)にて開催されているアートイベント「奇数アトリエ」に行ってきました。これは、奇数月に定期的にAERにて開催されている週末3日間のイベントで、毎回仙台市および宮城県を拠点とする様々なジャンルのアーティストやギャラリーが出展し、作品を展示販売したり、その場で参加できるワークショップを実施したりしています。毎回異なる作品を見ることができるのも魅力ですが、交通の便もあり普段なかなか行けないギャラリーが出張展示してくれるのも非常にありがたいイベントです。


このミニチュア感もい感じ。こちらは秋保の佐々木美術館・人形館のブース。



人形の展示エリアもあることから、このイベントでも人形を展示販売しているほか…



今回は指人形の製作ワークショップを行っていました。

佐々木美術館は個人美術館ですが、収蔵されている絵画も素晴らしいものばかりで、いつか絶対に行きたい場所です。でも絵画も鑑賞して人形も鑑賞するとなったら絶対1日では足りないので、やはり温泉郷である秋保に一泊ぐらいするべきか…なんて考えています。

なお、これは奇数アトリエではなくその帰りに通った地下道の中の様子なんですが…


仙台の地下道にはこのようなショウケースが設けられており、そこで市民のアート作品を展示する展覧会が不定期で開催されています。現在は紙粘土製のクラフトドールが展示中とのこと(あと写真作品もあり)。








こうしたクラフトドールは中高年女性の趣味として親しまれていますが、それにしたってこのスカートのシワ表現とドライブラシ塗装がシブい!本物のレースに液状の紙粘土をしみこませてスカートの形を作り固定・乾燥させるという技法ですが、重なったスカートの重厚さとシワのリアルさ、そしてレースの模様を強調するドライブラシの組み合わせが美しくしばらく眺めてしまいました。
これが開催されていることは通りすがるまで知りませんでしたが、思いがけず良いものを見せてもらえました。
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星のしずくを拾い集めて -鉱物アクセサリー-

本日、仙台アエル1Fに入っている丸善に立ち寄った際に偶然こちらの展示会を発見しました。



鉱物、このメインビジュアルから水晶の原石を使用したアクセサリーの展示販売と見受けられますが、実際には鉱物を使用した作品以外もたくさん展示販売されており、非常に見ごたえがありました。

私が最も印象に残ったのは、タイトルにある「鉱物」を使ったアクセサリー以上に、以下の「ローマングラス」を使用した作品でした。 


ローマングラスとは、古代ローマ、それも帝政ローマ時代に量産されたガラス製品のカケラです。多くは長い時を経て海に沈んだり流れたりして割れて角が取れ、その状態で浜辺に打ち上げられたりして発見されます。言うなればシーグラスの年代物・高級品です。無論古代に作られたガラスなので透明度は低く気泡も入りまくりで不純物も多いのですが、それが逆に良い味になっていたりします。特に不純物が高温で熱せられそのまま製品となり、割れたが故に現れる玉虫色のような美しい輝きなんて、むしろ現代のガラスには絶対に出せない趣きで引込まれてしまいます。 


貝殻のガラスの良いとこ取りのような景色。また、これは取っ手だったな、これは縁の部分だな、ここは底だったなと元の形を推測できるものもあり、それをアクセサリーのパーツにするということは、歴史そのものを身に着けるとも言えます。まさにロマン! 


古代ローマ時代のガラス製品のカケラをトップのパーツにしたネックレス。こうしてアクセサリーパーツにできるくらいたくさんあるということは、それだけローマ帝国が広大かつ手工業が盛んだったということ。それを今こうしてアクセサリーにできるなんて、時代を超えた「ハンドメイド」というわけですね。 ということで、思いがけず古代史に思いを馳せられる展示会でした。

1月14日まで開催中とのことなので仙台市民は是非見に行ってみて下さい。

ドールショウ58冬浅草に出展しました

東京・浅草の都立産業貿易センターにて開催された「ドールショウ58」に出展してきました!まずはスペースにお立ち寄り頂いた皆様、作品をご購入して下さった皆様誠にありがとうございました。

ドールショウに出展するのは今回が初めてで、またこの会場に足を踏み入れること自体も7年ぶりくらいとかなり久しぶりだったのですが、高速バスで早朝に到着した浅草は、競馬の予想をするギャンブラーな高齢者と海外旅行者が交差する非常にカオスな街と化していました。そこでまず商店街のマクドナルドで朝食がてら2時間ほど時間を潰し、ディーラー受付開始時間のちょっと前に会場に移動。それから開場まで2時間たっぷり時間をかけてセッティングしました。やはり高速バス移動だと受付と同時に場内に入ることができるので時間に余裕があります。前日入りするより精神的にも余裕があるかもしれません。前日入りだと寝坊のリスクもあるし。

で、スペースはこんな感じでした。


これまでドール用アイテムだけではスペースが全て埋まりきらず、人間用のアイテムで場所を埋めてお茶を濁していましたが、遂にドール用アイテムだけでスペースの面積が全て埋まりました!でももうちょっと密度を高めたいところ。仮面がもっと欲しいかもしれませんね。


もちろんイチ押しはこの仮面たち。新作は来場者の目の高さに近いところに置いてアピールします。


そして看板代わりでもある仮面モデルのなめこもこのとおり。ドール用仮面はスーパードルフィー(SD)の「のの」のヘッドに合わせて作っているのですが、鉢周りがだいたい同じためかなめこのぬいぐるみにもドンピシャでピッタリなのでイベントの際はいつもモデルになってもらっていますが、来場者の笑いも取れるので一石二鳥です。


さらに今回は寝そべりなめこも参戦!東京のイベントにこいつも出るのは何気にレア!

なお、ドールショウの注意事項&アンケートの書類にこんなのが添付されていたのですが、非常に便利だったので早速使わせてもらいました。実に配慮が行き届いています。これを見ても分かるとおり、現在登場のドールイベントは海外からのお客さんもたくさんいるんですよね。来場者だけでなくディーラーとして参加している人もいるので、より一層他言語対応の重要性を感じました。まあアジア圏の人もだいたい英語でどうにかなるのですが。英語ができないアジア人なんて日本人ぐらいでしょう。



で、開場後ですがこれがもう大忙しでなんと開場から5分で最初のお買い上げ!その後も終了まで10分ごとに何か1つ売れるというペースで、終わってみたら持ってきた在庫の半分はなくなっていました。間違いなくドールイベントに参加し始めてから最多点数売り上げを記録。途中から梱包材と袋が足りるか不安になるくらいでした。あとTwitterの製作記を見ておいで下さった方もたくさんいらっしゃり、やはり逐一情報発信するのは重要だなと思いましたね。

ということで、在庫がまたなくなってしまったので次回のドールイベントへの参加はまだ未定です。決め次第またこのブログで告知しますので今年もどうぞ宜しくお願い致します。

シュリンクする東北

山形市の国際展示場「山形ビッグウィング」にて開催された同人誌即売会「おでかけライブin山形135」(以下おでライ)に出展してきました。イベント自体は同人誌即売会ですが、その中に「ハンドメイド作品および服飾雑貨」のジャンル専門の「ハンドメイド・クリエ」というイベントが内包されており、そこに参加したのでした。

おでライに参加するのは1年以上ぶりだったのですが、もうこの景色がたまりません。


ビッグウィングの最寄り駅は山形駅ではなく、そこから2つ先の「羽前千歳」という駅なのですが、これがなんと無人駅、しかも最寄り駅なのに山形ビッグウィングまで徒歩20分!これぞ地方の公共施設ですよ。大半の住民が車移動が当たり前なので鉄道を中心に街づくりをせず、国道と高速道路を中心に街づくりした結果、外部の人間に超絶不親切になるという。
ちなみに羽前千歳、無人駅ではありますが仙山線と山形線が乗り入れるハブ駅のため利用者は結構います。山形と仙台を結ぶ大動脈であり、山形市民が秋田県へ行く、または仙台市民が秋田県へ行く乗り換え地点なので、私も実家へ帰る時は必ずここで一回降りるなじみ深い駅です。それなら1人くらい駅員を常駐させてもっと何かすればいいのに…と思うのですが、きっとJRも金と人材が不足しているのでしょう。


こちらが会場のビッグウィング。これが野外ステージ(広場)と本格的日本庭園、広大な駐車場、上階には複数の会議室、1階に2つに仕切ることが可能な展示場を備えたかなり大規模かつ立派な施設なんですが、その周囲がこれ↓


だいたいどこでも国際展示場はちょっと中心から離れた辺鄙な場所にありますが、ビッグウィングの場合、田んぼと畑と民家と山に囲まれているので”異物感”が凄いです。田舎の日常風景の中に突如として現れる場違いさ。その中で開催されるコスプレ可な同人誌即売会。とにかくなにもかもがちぐはぐで最高過ぎます。


なお、1年以上ぶりに来たらFree Wi-Fiが完備されていましたが、これが普通に早くて非常に快適でした。ありがとうNTT。

今回の私のスペースはこんな感じ↓







来年2月に仙台で開催されるドールイベント「Sendai I Doll」に出展できないため、その代わり今回初めて山形にドール用のアイテムを持って行ったのですが普通に売れました。それも仮面が。やっぱりどこにでもドールオーナーさんっていらっしゃるんですね。

あとドールと言えば…


お隣のスペースの方がドール用の帽子を販売していらしたので、なめこに試着させてみたらこれがピッタリ!ということで購入後すぐに着せ、もこもこ帽子とスチームパンク仮面という謎のコーディネートで仮面のモデルをやらせました。


さらにその後、一つ隣の島に出展してらした山形のクリエイターさんのスチームパンクなブローチがなんと300円という激安だったため、これも購入してすぐに着けさせ、無事スチームパンクなコーディネイトになりました。

ということで、稼いだ金を即その場で使用するというご当地経済圏のさらに狭い版をやるような形でイベントをエンジョイしました。スペースにお立ち寄り頂いた皆様、そして作品を購入して下さったドールオーナーの皆様本当にありがとうございました。

で、ここからはおでライ山形…というより東北の経済に対する私の所感です。

まず今回出展して衝撃だったのは、その出展スペース数の少なさです。なんと全ジャンル合わせて24スペース!特定ジャンルではなく全ジャンル合わせてこれです。ちなみに1組で2スペース使うサークル(ブランド)もあるし、当日何らかの理由で来ないサークルもいるので、実際の出展組数はもっと少なくなります。もう私が高校生の頃に秋田県南で開催されていた小規模な同人誌即売会よりももっと少ないという状態。
私がおでライ山形に出展し始めたのは2014年の春でしたが、その当時は100スペース以上あり、販売ペースも売り上げも東京とさほど変わらないくらいの勢いで、一般来場者も多く一時は通路の通行が滞るくらいでした。それからわずか5年で30スペース未満。一体何があったのか?

理由は言わずもがな「少子化」と「貧困化」です。もともとおでライ山形は私が出展し始めた頃から高校生くらいの若いお客さんの来場が多いイベントでした。でも高校生は進路が進学であれ就職であれ卒業後に県外に出てく人の方が多いものです。県内にある大学や専門学校では受け皿になり切れず、就職するにしたって県外の企業の方が明らかに良い待遇なのだから。で、毎年一定人数の高校生が県外に流出するものの、少子化なもんだから新しい世代で減った分を補填できず、年々来場者は確実に減っていくわけです。

あと、5年前は1000円以上のものも普通に売れていて、それどころか数千円の人間用の仮面さえわりとサクっと売れていました。ところが今回、500円のものでさえ購入するかどうか随分悩んでいらっしゃるお客様が多く、しかもそのほとんどが10代~20代と思しき若者。で、結局購入をあきらめるというパターンで、購入して下さった方は50代以上の方ばかりでした。ここら辺、ドール趣味は年齢無制限ということがよく分かる事例ですが、同様に若者の貧困っぷりも如実に現れていると言えます。

なお、おでライ山形の次回の開催スケジュールに関しては「会場と調整中」との理由で未定であることが発表されていますが、おそらく「調整中」ではなく実際には「中止を検討中」ではないでしょうか。というのも、お隣の「おでかけライブin盛岡」も2020年の開催は2月と9月の2回のみとなっているのですから。以前はどこの街でも1~2か月おきに開催されていたイベントが数年でこの有様ですよ。

この状態にもはや改善の余地はなく、今後さらにスピードアップし悪化していくでしょう。少子高齢化と若者の貧困化は日本全体の問題であり、子供・若者が減り彼らが貧しくなるほど彼らを対象としたビジネスは成り立たなくなり、結果なくなって年寄りに最適化されたコミュニティが出来上がる。そして前以上に若者は外へ出て行くというサイクルが加速することは目に見えています。だいたい創作活動の発表の場や評価される機会もない場所に若者が留まるわけがありません。

ちなみにおでライ山形はコスプレ参加のみもOKなイベントで、コスプレイヤーさんと彼らを撮影するカメラマンの参加はそこそこ多かったです。とは言え、あくまでもこれは同人誌即売会というイベントで机のスペースを使用するサークルが主役なので、彼らが少なくなればイベント自体はなくなります。もしおでライ山形がなくなってしまったら、彼らは一体どこでコスプレ姿を披露したり撮影すればよいのでしょうか?

今回おでライ山形に参加して痛感したのは「東北がシュリンクしているからこそ仙台を”おもしろ化”しなければならない」ということです。もともと「仙台は東北のダム」(東北から人口流出するのをなんとか仙台で止めよう!という意味)とは言われていましたが、それを教育やビジネスの分野だけでなくサブカルチャーやエンターテイメントの分野でも推し進めなければならないのではないでしょうか。

というのも、今年3月に開催された東北初のスチームパンクイベント「スチームパンクマーケット」には、仙台市民、宮城県民だけでなく東北6県全てから、さらには北海道からも参加者が集まりましたし、10月に開催された東北初のインディーゲームイベント「インディゲームマーケット」は台風の直後だったにも関わらず、やはり東北6県から参加者が集まりました。つまり、「仙台」ならみんなどうにかこうにか日帰りで遊びに来れるわけです。青森、岩手、福島なら東北新幹線で全部繋がっているし、隣県なら普通列車でも来れます。山形なんて山形駅前からバスで片道950円・1時間程度で仙台に来れるし、秋田県南も距離的に近いからまあ頑張れば普通列車で来れるし、お金をやりくりすれば新幹線「こまち」で日帰りできます。中央と県北は知らんけど。

自己決定権のある大人がクソ田舎で暮らすのはある程度は自己責任でしょうが、子供は生まれてくる場所を選ぶことはできません。年寄りに最適化されたサブカルチャーやエンターテイメントに乏しいクソ田舎で18年暮らさなければならないなんて重大な機会損失です。その状況を僅かながらでも好くするには、とにかく仙台がサブカルチャーとエンターテイメント面でも面白く尖りまくった環境にならなければならないと思いました。

ということでとりあえず私は仙台でホラーでスプラッターでゴスでスチームパンクな作品を作りなめこのぬい撮りをすることにします。

蔵王 一刀彫展


本日、近所のギャラリー「専」にて「蔵王 一刀彫展」を鑑賞しました。


このギャラリーの前はたまに通るのですが、今日も仕事からの帰りにたまたま前の道を通り、その時にふと看板に気付いたのでした。まさに偶然の出会い。ということで気軽に入ってみたのですが…


ぐうかわ!

一刀彫は奈良の伝統的な彫刻技法だそうですが、作者さんは結婚を機に蔵王にお引越しされ、現在「蔵王 一刀彫」という名前で作品製作をされているとのこと。しかし伝統的な彫刻技法で現代的なデフォルメされらキャラクターを彫刻するその絶妙なバランスが素晴らしい!


このハシビロコウもかわいい。ペイントは日本画の画材を使用しているそうで、そのつや消しの質感も良いんですよね。日本画の画材は他の絵の具と比べて粒子が荒いためつや消しの質感になるのですが、それがまたキャラクターっぽいデザインに合っています。


もう本当にかわいい。塗装していない部分は経年により木の色が変化していくのですが、その過程もまた楽しめますね。特にティディベアなんて時間が経つごとに茶色いクマの雰囲気が出てくるでしょう。


雪だるまは冬限定の作品。手の部分の色が違いますが、勿論全部1点モノです。


なお、会場にはキャラクター的な作品だけでなく、雛飾りや五月の節句飾りの作品もありましたが、こちらも非常に見ごたえがあり、特に細かく描き込まれた「柄」が素晴らしかったです。こちらは兜飾りですが、見ての通り柴犬をモチーフにした兜飾りで、吹き替えしの柄も犬ならば、前立と紐の部分が何気に骨になっているのが細かいです。これ、普通の兜飾りではまずない表現で、まさに自由に形を作れる彫刻ならではの表現です。

展覧会は12月22日(日)まで開催されているので、興味のある方は是非見に行ってみて下さい。

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